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「議事録って平均でどのくらい時間がかかるの?」── 生産性向上を掲げる企業なら必ず気になる指標です。本ページでは議事録作成時間の平均値を明示し、業界差・会議タイプ差も交えて詳しく分析。さらに時間短縮を実現するワークフローと、決定版となるAI文字起こしツールの活用法を解説します。
国内外10社の社内調査を横串で見ると、1時間の会議に対し平均150分(2.5時間)が議事録関連作業に充てられています。内訳は
「メモ取り:30分」「文字起こし:60〜70分」「要点整理:30分」「共有・承認:20分」程度です。
・IT/スタートアップ:平均120分。スピード重視でツール導入率が高い。
・製造/建設:平均180分。技術用語が多く、表記ゆれ修正に時間を要する。
・公共/医療:平均200分。監査要件が厳しく、承認プロセスが長い。
・定例進捗会議:平均110分。フォーマット化が進んで比較的短時間。
・取締役会:平均240分。公式記録として厳密な表記が必要。
・クロスファンクショナルPJ:平均200分。専門用語混在で編集負荷が高い。
議事録の最も重要な役割は、会議で決まったこと、議論されたことを明確に書き残すことです。これにより、出席者・欠席者を問わず共通理解を促すことができます。記録がなければ「誰が何を決めたか」があいまいになり、社内で認識ずれが起きやすくなります。
特に重要なのが、「誰が・いつまでに・何をやるか」といったタスクや責任を記録しておくことです。これにより、曖昧さを防ぎ、実行に移すための指針となります。パーソル総合研究所の調査では、会議のムダを減らしていた要因として「司会者による決定事項の明確化」が挙げられており、議事録はその決定事項を記録・共有する重要なツールとなっています。
会議後、時間が経つと人の記憶は薄れていきます。議事録を残しておくことで、いつでも会議内容を振り返ることができ、備忘・振り返り用の資料として機能します。これは、エビングハウスの忘却曲線などでも指摘されている人間の記憶の性質を補うための重要な手段です。
スマート自治体研究会の調査によると、議事録の作成目的として「庁内での情報共有などに活用」が全体の67%(庁外関係者を含む50%+庁内関係者のみ17%)を占めており、情報の保存と共有が議事録の主要な役割として認識されています。
議事録があることで、会議内容を毎回口頭で伝える必要がなくなり、業務の効率化につながります。また、議事録を基に次の会議の準備やタスクの確認がスムーズになるため、組織全体のコミュニケーションコストを削減することができます。
パーソル総合研究所の調査では、上司層で平均27.5%、メンバー層で23.3%が会議にムダが多いと感じており、1万人規模の企業ではムダな会議による損失が年間約15億円にのぼることが明らかになっています。適切な議事録によって決定事項を明確化し、無駄な確認会議や重複した議論を減らすことは、この損失を削減する有効な手段となります。
特に取締役会や重要な会議では、「議事録を作成・保管する」ことが法的・規則的な義務となる場合があります。議事録は、決定のプロセスを示す証拠にもなり得るため、組織の透明性や説明責任(アカウンタビリティ)を実現する重要な手段です。
スマート自治体研究会の調査でも、議事録の作成目的として「ホームページ等で公開」が16%(庁外関係者含む15%+庁内関係者のみ1%)を占めており、また「法律・条例・規則等に基づいて作成するケース」も存在することが報告されています。これらは、組織のガバナンスと法令遵守における議事録の重要性を示しています。
議事録を書くという行為そのものが、会議で「何を決めるか/どう進めるか」を意識させ、より目的意識のある会議運営につながります。議事録が形骸化せず、「書くこと」「共有すること」「検索・振り返ること」が適切に運用されることで、会議自体の質が向上し、組織全体の意思決定プロセスが改善されていきます。
記録されていない・共有されていない会議は、決定が形骸化したり、タスクが放置されたり、責任が曖昧になったりするリスクがあります。議事録は単に「会議で何が話されたか」を書き残すだけでなく、共有・実行・検証までを視野に入れたドキュメントとして、組織運営に不可欠な役割を果たしているのです。
(前略)議事録作成を担当しているのですが、全く上手くかけません。1時間の会議の議事録に5時間以上かけています。(録音した音声を再生して作成)書く内容としては質疑応答の部分のみなのですが、皆さんが喋っている内容が全く理解できず、言っている言葉をそのまま書く事しか出来ません。(後略)
議事録の作成に、6時間ほどかけてしまいました。3時間ある会議の中で、専門委員の質疑をまとめるものです。会議当日は、運営を担当しており、質疑時間は、委員へマイクを運んだりと立った状態で対応しています。そのため、発言の順番ぐらいしかメモできません。(後略)
手入力では1分音声に対し3〜5分かかるため、60分会議だと約3時間。全体工数の半分以上を占めます。
メモが詳細すぎると、どこが決定事項か判別に時間を消費。情報設計コストが膨らみます。
決裁者が多い組織ほど差し戻しが増え、一度の修正につき平均15分が追加。
メモ取り・文字起こし・編集・共有をストップウォッチで分解計測。データを4週間集め、中央値を“実質平均”と定義すると偏りが少なくなります。
「定例」「商談」「戦略」「意思決定」などタグを付与し、タイプ別平均を可視化することで、削減余地の大きい会議を特定できます。
削減見込み時間×平均時給で年間コストを算出。経営層への説得材料として有効です。
会議前メールで「決めたいこと」「求める準備物」を列挙し、議論が一直線になるようガードレールを敷きます。
Zoom+Googleドキュメントなどで、発言と同時にドラフトが更新される仕組みを構築。ダブル作業を排除します。
音声をリアルタイム変換→要約→話者タグ付け→クラウド共有までワンストップ。150分→60分への短縮も現実的です。
“OKならボタン”のようにシンプルな承認ルールを設定し、差し戻しサイクルを最小化します。
「議事録作成時間中央値」「共有までのリードタイム」を月次KPIに設定し、改善サイクルを定着させます。
プロジェクトA社は60分会議×週3回の議事録を、手動210分→ツール導入後60分に短縮。年間で約360時間の工数、コスト換算で180万円を削減しました。
リアルタイム要約+即URL共有により「翌日中に閲覧した人数」が45%→89%へ上昇。決定事項の浸透率が向上しました。
平均2.5時間という現状は、文字起こし・要点整理・承認フローの3工程が主因です。工程別タイムトラッキングでボトルネックを定量化し、AI文字起こしツールとワンクリック承認を導入すれば、作成時間の半減は十分実現可能です。
まずは下記のAI議事録ツール3選をチェックし、計測→改善→自動化のサイクルを回してみてください。
| 製品名 | 話者識別 | 共同編集 | ノイズ除去 | セキュリティ | 費用 (月額目安・税込) | 無料トライアル |
|---|---|---|---|---|---|---|
Rimo Voice ![]() 引用元:Rimo Voice公式HP | 〇 | 〇 | 〇 雑音や「えーと」を自動除去 | ISO27001・ISO27017など認証取得 | 文字起こしプラン:1,650円 プロプラン:4,950円 | 〇 (1週間) |
Notta ![]() 引用元:Notta公式HP | 〇 | ✕ | 〇 AIノイズ除去機能 | ISO 27001・GDPRなど対応 | プレミアム:1,980円〜 ビジネス:4,180円〜 | 〇 (120分/月) |
AI議事録取れる君 ![]() 引用元:AI議事録取れる君公式HP | 〇 | 〇 | ✕ 公式サイトに記載なし | 情報セキュリティ基本方針有り | Personal:980円 Enterprise:5,500円〜 | 〇 (7日間) |
LINE WORKS AiNote ![]() 引用元:LINE WORKS AiNote公式HP | 〇 | ✕ | ✕ 公式サイトに記載なし | ISO27001・ISO27017など認証取得 | ソロ:1人1,440円 チーム:19,800円 | 〇 (300分/月) |